これぞ謎の現象でしょうな

はい、SMというものは支配して、支配されるという関係で成り立ちます。


本来の意味では、サディズム。すなわち、もう本能レベルの性的な欲求として、頭の片隅に常に渦巻いている、欲望といったら失礼ですかね。

とにかく、加虐する事で性的な興奮を得る特殊な性癖の事です。

あえて、公的な場所に相応しいレベルに、大人しくした表現をしています。

癖って書くと、なんだか甘い感じがして嫌いなのですが、これ以上は深く突っ込んでも意味を感じませんので、この辺にしましょう。

そして、マゾフィズムは単純にその逆などという乱雑な事を記したくありませんが。加虐が被虐に置き換えれば先の記述で概ね説明が出来ると思います。

手抜きではありませんよ。同じ事を書くのは、あまり意味がないので省略しただけですので。


そう、サディズムとマゾフィズムは、本来は完全に別の欲求なのです。

ですが、いきなりサディストに襲いかかられてボコボコにされた日には、ただの暴力事件でしかありません。

マゾフィズムも同様です。スリッパでいいから、思い切りシバけなんて騒いだら、これはこれで騒ぎになってしまうでしょう。

そう、人にはこういう欲求を抑え込む理性というものがあります。

こっそり抱え込んだこの種の欲求を、この相手ならと打ち明けるところからゆっくりスタートするのがいいと思います。

たまたま、サディストとマゾフィストがマッチするため、SMになるわけです。

これが、なかなか噛み合わない事しきりで、運良く噛み合ってしまえば、それはそれで暴走の危険をはらむ大変危険な状態になります。

そこで、ほどほどの所でやめておこうという事で、様々な手段を考える過程で大体生み出されるのが、この支配するされるの関係です。

私は代替え行為と勝手に呼んでいますが、こうやっときゃお互いになんかそれっぽいでしょって感じでしょうかね。馬鹿にしているわけではありません。念のため。


これ、難しいのですよ。

いわゆる、ロールプレイングプレイの一種といえば一種ですが、概ねマゾフィストの方が、先にサディストに向かって突っ込んでいきます。

それでもいいので欲しいというのが、本能レベルの欲求としてありますから、当たり前といえば当たり前ですね。

これが、もし逆にサディストから突っ込んでくるような、あえて「ヘタレ」といいますが、そういうタイプだったらまともなマゾフィストだったらとっとと逃げますよ。なにされるか、分かったものじゃありませんから。


そもそも、そういう行為を認める前から、いきなり突っ込んでこられたら、一方的な『単なる暴力行為』です。一昨日きやがれってなもんですな。

こういう、欲求剥きだしで突っ込んでいってしまうサディストのいうセリフは、もう決まっているのです。


「お前、Mなんだからこういうの好きなんだろ。もう、なんだっていいだろ!!」


はい、完全無欠に馬鹿ですね。基本的な人格すら疑います。

こんなのに、支配ゴッコされたいですか?

故に、私の基準は多少厳しいかもしれません。

まあ、取り合えず我慢大会はしますが、サービス期間終了と共に消えていなくなります。

要するに、自分の世界から消してしまうといっていいでしょう。

例え相手が近場の人で視界に入っても、挨拶もしません。

その存在自体を全く無視して、私の方から勝手にどっかいきます。

うっかり近寄られると、また大変なのです。

相手の手の内を知れば、簡単に興味は尽きます。

そもそも、そういう相手と認めてすらいないのです。

これ、当たり前で、なおかつ我が儘な事ですかねぇ。


さて、長いので締めますかね。


サディストだからって、なんでも許されると思うなよ。

マゾフィストだからって、なんでもいいのか。お主は。


これが、なかなかねぇ。

相手探しは大変なので、なおさら大変なのです。

十分以上に分かっていますが、いいたくてしょうがなかったもので。

なんちゃっては論外ですが、これこそが勘違いな方が増えてしまう原因です。

最初の一歩を間違えると、実際にエラい目に遭いますからね。

悲惨なんですよ、これが……。

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