事象の平行線の彼方へ

 何度も完結と連載中を繰り返すのもアレなので、いっそしばらく開けておきます。


 このサブタイトル。ある人が書いていたブログのタイトルです。ブラックホールの話しを熱く書くわけではありません。悪しからず。


 変態性癖を持つ方の多様性は承知したうえで、私のホームであるSMに特化して書いてみたいと思います。


 とりあえず、私の事でも書いてみましょうか。

 私はそれこそ幼稚園時代から、縛られて弄られるのが好きな子でした。

 はたから見ればイジメに見えたかもしれませんし、当の本人たちはもしかしたらそのつもりだったかもしれませんが、私にとっては至福の時間でした。股間が疼いて仕方ありませんでした。まだ、毛も生えないうちからこれです。まともではないですね。

 不思議なもので、私の周りには加虐したい人はもちろん、なぜか被虐されたい人も集まる傾向があります。なにかこう、シンパシー的なものでもあるのでしょうか。前にも書いた気がしますが、嗅覚で嗅ぎつけるのでしょう。

 そして迎える思春期。性に敏感になる年頃であり、私の時代ではまだネットがなかったので、その手の情報を収集するには紙媒体かしかなく、よく川の土手に落ちている使用済みエロ本集めに付き合わされたものです。

 ここで大きな悩みが発生します。他の連中が興奮しまくっているモノに、全く興奮出来ない。なにがいいのか分からない……軽く書いていますが、かなり深刻でしたね。当時は。まだSMのえの字も知りませんでしたから。

 何でだろうと悶々としながら、書店でたまたま立ち読みした本。それがSM系小説集のようなもので、読んだ途端に扉が開きました。これだ!! と。これが、自己認識の瞬間でもありました。当然18禁でしたが、当時はユルユルで制服を着ていても売ってくれる時代でした。

 それからは妄想の嵐。業界用語(?)でいう「大妄想時代」への突入です。しかし、大妄想時代から実際に遊び始めたのは比較的遅く、25才がリアルSM時代のデビューとなりました。夢を壊したくなかったのかもしれません。

 現実になってしまうと、色々見たくないものも見えてしまします。しかし、体が知ってしまうと戻れなくなる。そんな一線があります。これが事象の平行面です。越えてしまったら、もう一生付き合っていくしかありません。それこそ、「誰でもいいし、そこのスリッパでもいいからぶっ叩いてくれ!!」と喚く事になります。

 そんなSM急性期を過ぎると、なにか達観したような気分になります。貪欲に性欲を満たす事は一段落し、やっとゆっくりと楽しめるようになります。やっとまともに嗅覚を効かせ、自分の価値観の真の理解者を求めていくようになります。

 さぁ、ジプシー生活の始まりです。ある人の所にしばらくいて、また他の人に向かう、そんな生活になります。今の私が、まさにその時期かもしれません。

 ここから先は私には見えていませんが、SM賢者期が訪れるようです。達観してような気分ではなく、本当に達観してしまうのです。もはや、仙人のような存在です。何人か知っておりますが、話しの深さは年輪のようなもの。私ごとき小童が何を言うという感じで崇拝すらしてしまいそうです。


 性的嗜好なんていいますが、私の場合は嗜好品ではなく体の一部みたいなものです。SMがない生活はあり得ません。性欲と煩悩の固まりです(笑)


 なにか文字数が増えてしまったので、このくらいにしておきます。

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