DarkJoe-Episode END-

星野フレム

 光が頭上に輝いている。その光が映すのは私と恋人の思い出と、これまでの過去だった。

 長い、実に長い時をこの暗闇で過ごしてきた。

 なぜ自分がここに来た者達を元の居場所へ帰すことが出来るのか?

 その長年の疑問は、たった今輝く光を観て確信した。

「そうか……ホシ、お前の意思か」

 かつて、自分はある研究所の実験台にされた。それと同じ時、同じ場所で私の恋人であるホシも拉致されている。

 思い出せば長い年月が経っていた。遥か昔、実験台にされたのはホシも同じだった。

 そして、私よりも早く実験台にされていたのだ。……あれは、あの日の出来事だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る