第6章 仮面ライダーに登場する天才にろくなのがいない
裏切り
8月21日。WC地下駐車場。
この場所にいるのは社長の
彼はある人物をここに呼び出した。その人物が来るのを待っている。
「やあ、
その人物が、
「いつもは社長室に踏ん反り返っている君が、こんな所に呼び出して、何の用かな? 誰かに聞かれるとまずい話でもあるのかい? まさかサスペンスドラマみたいに私を殺すつもりなのかな?」
冗談を交えながら、フレンドリーに
「……聞かれたくない話があるのは、
「
黙って
「そして調査の結果、貴様の研究所には多額の使途不明金が確認された。お前のことだ、何か隠れて研究していたのだろう。……答えろ、何を企んでいる」
ギロっと
少し間を置いて、
「
「さあな。だが宇宙から飛来してきた未知なる物質、と考えるのが妥当だろう」
「宇宙か。残念ハズレだ」
そして次の瞬間、彼は驚きの一言を放った。
「
その言葉にポーカーフェイスな
「今から19年前、私は長年の研究の末に、言葉が持つ力……言霊を石に封じ込めることに成功した。私は歓喜した。この力があれば世界を手にできるとね」
そしていつしか彼の心に野心が芽生えた、いつかこの世界を自分のものにする、と。
「だが事故が起きた……」
哀しげな顔をする
「
「……」
「町中に散らばってしまった小さな石を全て回収するなんて不可能だ。私は諦めかけたよ、5年前までは。5年前、石が怪物となって現れるまではね」
この期間、
そして溜まった力が暴走し、石は化け物となったのだ。
「だから開発したのさ、
不気味な笑みを見せる
「そうそう。質問の答えがまだだったね。君に隠れて私が何をしていたのか。その答えがこれさ」
「変身」
――トメル! ハネル! ハラウ! レッツ、モジックTIME!――
それは
だが
「なんだそのドライバーは……」
「新型さ。
「
このドライバーは以前、
検証が終了し、役目を終えたこの
そして
だが
「変身」
――トメル! ハネル! ハラウ! レッツ、カキトリ!!――
赤いボタンを押し、白色のモジシャンに変身する
「これは驚いた。
「
更に
社長と適合した文字石は『散』。
それは『サ』の元となった文字。
彼が呼び出したのは『サ』の形を模した弓矢だった。
名付けるとしたら、そう、サアロー。
柱に隠れてそれを避ける
「ふふふ、懐かしいな。子供の頃を思い出す。よく2人で仮面ライダーごっこをしたっけな」
「お前はいつも私に怪人役を押し付けて、自分ばかり1号ライダーだったな。だが今は、お前が悪役だ、
交差しあう2つの攻撃。
2人が子供の姿で、持っている物がオモチャだったのなら、微笑ましい光栄だっただろう。
しかし今の彼らは戦士、モジシャン。
これは遊びではない、戦いだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
登場人物情報が更新されました
・
19歳。女性
ミスコンで銅賞を貰えるほどの容姿を持つ。
彼氏持ち。
赤いモジシャンに変身する。
好きなライダーは、仮面ライダー電王(超クライマックスフォーム)
・
19歳。男性
青もしくはオーシャンブルーのモジシャンに変身する。
好きなライダーは、仮面ライダーディケイド(通常形態)。
・
40代。男性
ワードカンパニー社長。
白のモジシャンに変身する。
仁が送ってきた石の中に、彼と適合する石があった。
好きな仮面ライダーは、仮面ライダー2号。
・
18歳。女性
ワードカンパニーの秘書。
好きな仮面ライダーは、仮面ライダーレーザー(バイクゲーマーLv.2)
・
40代。男性
黄金のモジシャンに変身する。
19年前に文字石を生み出した。
新たな次世代文字るドライバーを発明する。
好きな仮面ライダーは、仮面ライダーデューク(レモンエナジーアームズ)
・
29歳。男性。
黒もしくは灰色のモジシャンに変身する。
好きな仮面ライダーは、仮面ライダーナイト
・
享年20歳。女性
マゼンダ色のモジシャンに変身した。
プロト
あの世から皆を見守っている。
好きな仮面ライダーは、仮面ライダーオーズ(ガタキリバコンボ)
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