第10話 『師匠』の秘密
「ねぇユキチ牢屋から出たは良いけどこれから何やるの?」
「俺は、いや俺達はこの腐った世の中を変える。だけど口だけでは到底変えられない。俺はまだ弱い強くなるための技術を学ぶことから始めようと思うと」
「技術?誰に?」
「この街に来た時におじさんに聞いた話なんだけどあの山に訓練が厳し過ぎて誰も来ないと呼ばれ寺があるんだ。その寺では実践を想定した最強の武術を持っている人がいるらしいんだ。1週間だけでいい。」
「うん。分かった行ってらっしゃい。でも私は1週間何をなるの?」
「何言ってんだ?お前も行くんだぞ?」
「え?逆になにいってんの?厳し過ぎて誰も行かないんでしょやだよ!」
「お前はゆとり世代か!!」
「ゆとり世代?」
あーそうだったこの世界では、向こうの世界のネタが通じないんだった。
「何でもないっす」
「それはそれとして金貨1枚無いと1週間もたないよ。それに寺の入学金だってあるし...しょうがないから寺は諦めよう!!」
「大丈夫だ聖金貨100枚用意してある」
「.....」
なんか凄い顔して黙り込んだ。
「まずはお高いお家でも買おうか。」
「世界を変えると誓っただろ?」
「でも嫌なの、行きたくない。」
駄々をこねるので、首根っこをつかんで抵抗するレビィを無理やり連れてった。
「ここが寺か」
日本にある寺とそっくりだ庭が広いので訓練はここでやるのであろう。
「ねー本当にやる気?」
「本当にだ。」
「本当の本当?」
「本当に本当だ。」
「本当のほんと...」
俺が睨んだら大人しくなった。
「すいませーん」
「客か珍しいな」
そこからは俺と同じ黒髪のスレンダーな美女が出できた。
「お前まさか...」
なんか急に黙り込んだ。
「何ですか?」
「お前は何の適正だ?」
「え?」
俺は咄嗟に銃を構えた。
「待て待てそんな気は無いよ」
「私も同じだ。私の中には悪魔がいる」
「なに!?」
「そんな驚く事ではない。世間一般では知られていないが黒髪の人には悪魔を持てる器がある。そちらの紫髪は神様だね」
「そうなのか」
俺はここに来た経緯を教えた。
「へぇー、やっちまったか。そう思うと私は良かったな検査する前に自分の力に築いた」
「どんな力なんだ?」
「『反物質』と言う能力だ。私に防御は効かない」
「でもそれだけでどうやってこの街に最強に?」
「皆には教えていない事があるんだよ。皆は属性が全てだと思ってるだけど魔力はそれだけじゃない。魔力を使って防御力したり、身体能力強化にも使えるんだ。無限の可能性があるそれが魔法だ。だけど協会はそれを隠蔽しているんだ。」
「何でだ?私達の様な物が出てくるのを防ぐためだよ。」
「ん?何でだ?」
「協会には皆が崇拝する黒髪の原人神が居るんだ。そいつは今も生きている。人にして神の位まで上り詰めたものだからな。ざっと500年は生きている。この世界には魔王ヤラがいるだろ?魔王やら獣人やら竜人などがこの世界を作ったと考えられるな。だけど影か見えない。」
「そいつらをかたっぱしから潰してけばいいんだな?」
「だけど無理だろうな。」
「何でだ?」
「奴らは神話に出てくる奴らと一緒だ強すぎて勝てやしねーよ」
「大丈夫だせめてもの俺の力はかつて最強と謳われた『破魂の悪魔』と恐れられた最上位の悪魔だからな」
「それは本当か!?」
めっちゃ驚いてる。そんなに凄いの?
「あ、あぁ本当だ」
「まじか...そいつはかつて戦場に降り注ぐ『白雪』と恐れてられていて能力は最強だったんだ。童話にも乗っている悪魔だ。だけどそいつの権能は魔力をカバに使うんだよ。だからそいつの力はそいつ専用と言われていたな。」
「へぇー凄んだな。」
「だけどお前は残念だな。最強だけどどんなに魔力量がどんなに多くても二三発が限界だな。」
「いやもう今日だけで5回は撃ったかな?」
「なに!?お前は何とも無いのか?」
「まぁな」
(なぁスノウ俺の魔力量はどのくらいあるんだ?)
(私と同じ位だな)
「俺はスノウ並の魔力があるらしいぞ」
「これは育てがいありそうだな。で、そちらのお嬢さんは?」
「そう言えばまだ自己紹介して無かったですね私はレビィ宜しくお願いします」
「俺はユキチだ宜しく」
「私はエルだ。宜しくな、それでレビィの能力を知りたいんだ」
「私は創造神ゼウスの権能者で、『創造』の力が使えます。」
「はぁーお前らはなんだ2人の美男美女に見せかけた兵器か?」
「ゼウスってそんなに強いんですか?」
「強いも何も最高神だぞ?神最強はゼウス。悪魔最強はスノウで有名だ」
「そうかじゃあ1週間宜しくな。後は入学金はいくらだ?」
「金は要らんよ。いるのは気合と根性だ。後1週間は無理だな体造りに1週間かかる」
「まぁいいか」
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