小生大ちっぱい
小生の妻は、ネココをペンネームに活躍するちっぱいライトノベル作家である。最近、悩んでいたスランプを脱したようである。それは喜ばしいことであるが、その会心の作に『ふた房のたわわな果実』なる官能小説とはいかなるものか。問題提起をすべく、筆をとったまでである。
先ず、伝えなければならないのは、ネココに自身のちっぱいをたわわな果実と小生が表現すると思われているのを訂正したい。見たままを正直に伝えるべきである。
これは、妻とする前に心得て欲しかったのだが、小生は、たわわがお好みである。その他は、激かわ過ぎて目を合わせられずに困っている。
一つ、美しい妻を描いてみよう。
朝日の差し込む厨、可愛らしい白いエプロン姿で、茄子と油揚げの味噌汁を拵える君。結った黒髪を揺らして、長く尖った耳を穏やかに下げた時、納得の味に調ったと伝わる。
これだけで、夫はちっぱいを忘れて激かわキノコにやられる。
惚れて仕方がないので、ちっぱい失敗談は皆無に近いと気が付いた。
一つ困ったのは、恥ずかし過ぎて、肩も抱けない小生の性である。ネココ、寂しがらせてごめん。失敗したのは、小生である。
惚れているから、勘弁してください。
結……果たして続くのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます