第2話 プ ロ ポ ー ズ 。




ーー二週間前。




「もうすぐ、受験生だね。」


「あー、そっか。三年だもんな。」


久しぶりに僕の家に来た君。



同級生の君は僕の大切な彼女。




こたつに入って、ゴロゴロしているのです。




「…ねぇ、明日映画見に行かない?すっごい泣ける映画があるらしくてさ。」


「いいけど、どんな話?」


「えっとねぇ…ーー






明日、彼女が見たいと言った映画を見に行く事になった俺は、サプライズを考えていた。



もうすぐ受験であまり会えなくなる。




だから明日、プロポーズするんだ。



彼女、喜んでくれるだろうか。





この町で一番有名なアクセサリーショップに入る。




「あの、これ下さい。」


前ここに来た時に、君が欲しいと言ったネックレス。



まだ、指輪は買えないけど…、いつかあげるからね。




「ありがとうございました!」


店員さんの元気な声。




あぁ、早く明日にならないかなぁ。




君の喜ぶ顔を思い浮かべて、笑みが零れた。



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