第11話 管理ツール
もうね。ソレっぽい宣伝文句の管理ツールが山ほどあるんです。ドレ使ってもむっさ業務効率があがりそうな印象で。でも業務効率が上がらないと云う課題は各社で履いて捨てる程転がってるワケです。つまり使い方が重要って事ですよね。
それまで管理のカの字も考えずにやってきたのに、突然管理ツールの評価なんて出来ません。
でどうしたのか。
総て手書き、の情報管理に変えました。時代に逆行しまくりですね。わかっています。ペーパーレスが当たり前になりつつある中で僕は紙を選びました。管理者ってやつは取り扱う情報の種類が断然多くなったので、手書きはより非効率になるかに思えましたが、実際はそうではありませんでした。
・基本的にノートを持ち歩くようになる
・何かあったら1ページには1件しか物事を書かないようになる
・より手早くまとめられるようノートの書き方・ルールが洗練されてくる
・熟語や漢字を覚えるようになる
・仕事で使う英単語も覚えるようになる
・情報共有はノートのコピーで済むようになる
こんな感じです。ノートのとり方は本当に研究を重ねました。重要だったのは、他人が見ても分かりやすくするって事でした。コピーして配布とかしますからね。商談中に手元でとったmemoをわざわざタイピングしなおすなんて事が面倒で仕方なかったからです。時間もかかるし。
ともかく、アナログな方向に向かったのは、僕には合っていたようです。同じ方法を何人かの部下に伝えてみたりもしたのですが、合う合わないはあるみたいでした。誰にでも通用する方法なんてないんだなーと思ったものです。
そうして、役員としてはあまりに初歩的な事から始め直した感がありながら、熱心で拘りの強い社員達のおかげでなんとか全体の開発力、デザイン力も少しづつ上がってきます。
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つづく
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