生まれて初めて社員になった僕が職歴を振り返ってみる
ヒズミ
第1話 アルバイト期
2017年4月から、勤め人となりました。努めて勤めています。実はそこそこにいい歳の割に社員と云う身分を手に入れたのは初めての経験だったりします。
は?ワレ、ニートやったんけ?
違います。さて僕はどう云う職業遍歴の持ち主なのか?と云う導入でこの物語は始まります。
最近転職した事もあって、自分の職歴つーのをまとめる機会があったんですね。職務経歴書と云うヤツです。
そこに浮かび上がるのは、なんとも計画性のない「感覚派転職」の末路です。あ、いや、今の新しい職場にはとても満足しているので、計画性はないけど結果的にヴィクトリーロード、って事にしましょうそうします。
僕はとある芸術系大学を受けた結果、奇跡的に現役で潜り込みまして、立体作品を創ったり音楽を演奏したりしながらアルバイトを始めます。
簡単に云うと受託専門の「大手ゲーム開発会社」です。大学で所属した軽音部の先輩が誘ってくれたのです。
「なーなー○○くんー、ゲーム好きって云ってたやんねー、ドット絵描くバイトあるけど、やる気あるー?紹介出来るよー」
僕はたまたま、高校生の頃に親のスネを噛み千切って安いパソコンを手に入れており、勝手にドット絵を描いたりちょっとしたテキストAVGなんかを創ったりしていたものですから、まぁ向いてるんじゃないかなーと思ったんですね。
最初はゲーム本編で使うドット絵と、企画書なんかで使うイラストの仕事を与えてもらっていたのですが(ほらよ、ポイ、的な感じ)リアルタイムのポリゴンモデルを造る仕事に充てる人員選抜があり、なんとか奇跡的にその役割に滑り込む事に成功します。
これもたまたまですが、自宅でドット絵を描くことに飽きていた僕は、20万円を借金して3DCGツールを購入し、自分のバンドのチラシだとかデモテープのジャケなんかを創る事を楽しみとしていた事もあって、まあ向いてるんじゃないかなーと思ったんですね。
自宅とは比べものにならない、超高価な機材やアプリケーションを自由に使わせてもらえた上に、お金まで貰えるわけです。
この世の天国?
ちなみに850円/時という対価でした。当時は時間外労働と云う概念が存在していない会社だったので、深夜に働こうがずっと850円/時ですw 気狂いの様に勉強してモデリングしまくりました。
猿ですね。
そうしている内に、雇用形態の変更が直属の上司にあたる社員様から提案されます。それは、個人外注契約です。
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つづく
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