本当にあった怖い話(大嘘)

@SakanadaRen

伸びる

 人物 


 主人公 佐々木 雪穂(ささき ゆきほ)


 主人公の友人 鑑 鏡子(かがみ きょうこ)


 謎のやつ。 エノキ


 エキストラ  シメジ、エリンギ、ねぎ、醤油、鶏肉


 これは、私が大学3年生だった頃の話です。

 私はこのころ、鍋を作るのにはまっていたのですが、私はキノコがあまり好きではなく、一応買ってみるものの、あまり好んで食べるわけではありませんでした。

 ある日私はえのきを1つ、買ってみたのですがーーー


 友「雪ってさぁ、きのこ嫌いだったよね~」

 私「そうだけど、それがどうしたの?」

 友「雪って知ってる?最近噂のキノコのこわ~い話」

 私「なにそれ。鏡子ってそういうのも詳しいの?」

 友「とにかく、聞いて?」

 私「わかったけど・・・」

 友「とある大学生の話。キノコが大嫌いだったその大学生は、友達と悪ふざけでキノコを燃やして動画にしたらしいの。そしたらね、家に帰ると玄関からキッチンにかけて変なキノコが生えてたらしいの。そのキノコを見て大学生は、なんだか嫌な予感がしたらしいのね?急いでキッチンに行くと燃えたはずのキノコがキッチンでぽつん。と置いてあるとか。急いで友達に電話かけて、そのことを言ったんだけど、友達の家にもそれがあるとか。怖くてその日は片づけてからホテルに泊まったらしい。でも次の日。家の中のそこら中にキノコが生えてると。怖くて引っ越してもキノコ。そしてもう謝るって意味を込めてきのこだけを入れた鍋つくって食ったらしいの。そしたらぜんぶきのこがなくなって、その日からきのこを食べるのが好きになったとか。」

 私「なにそれw全然怖くないじゃんかw」

 友「とか言いながら鳥肌立ってるよ~?雪、ホントは怖いんじゃんw」

 私「だってw」

 友「まぁ気をつけなよ?割とマジらしいからw」

 私「わかったw」


 私はその時、少しの興味でグリルでキノコを灰になるくらいまで焼いてみました。

 その時は特に変わった様子はなく、こげて灰になっただけでした。



 私「ただいま。」

 玄関にキノコが生えているわけでもなく、誰かが家にいるということもなかった。

 私「材料も買ったし、3日ぶりに鍋でもしよっかな。」

 私はとりあえず買ってきたものを片付けようと思い、野菜室をひらきました。

 なにか嫌な予感はしましたが、そのまま片付け、野菜室を閉じました。


私「いただきまーす」

無心で鍋を頬張った。少量だったので、15分ほどで食べ終わった。今回使った材料で、余ったものを野菜室に入れようと思い、野菜室を開きました。

私「え?」


シメジ「オイキサマ!オマエ、オレタチノナカマ、モヤシタダロ!!」

エリンギ「ナンテコトシヤガル!!」

エノキ「静まれ。我はここで3か月放置されているのだぞ?おい。答えてみよ。これは何のプレイだ?」


私「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


あれから数日後、私はキノコをたくさん食べました。あの伸びすぎたきのこは何だったのか。いったいなぜしゃべっていたのか。それはまだ、わからないままでした。



END




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