星の下で
renovo
きらめく夜
どうしてか星に恋い焦がれた
幻影の世界で
それは夢のかけた魔法みたいだ
時間はゆっくりと巻き戻る
僕は空を横断する星屑に見とれていたのだ
時間はゆっくりと星の頭をひっぱって暗黒の空の中に放り投げた
後には光だけが残る
空も雲も太陽も
心の中の寂しさも
孤独も
いろいろなものは
崩壊した世界の中でちゃんと息をしていた
だから僕はいろいろな手段で捨て去ろうとしたけれど
それらは心を離さなかった
現実は音を立てて
僕の背後からそっと手を伸ばす
僕はその時空の星をつかもうと手を伸ばしていた
それは不安だった
僕の背後に不安がいたのだ
ちゃんと現実の世界は自転していた
久しぶりに空を見上げたら
銀と青と白の光を放った小さな星が僕のことを見ていた
長い間忘れていたことだった
まだ僕の背後には様々な感情が押し寄せてくる
憂鬱の午後、もちろん空は晴れていた
白い月が浮かんでいるのを見た
雲が薄く雲を覆っていた
季節は秋を通り過ぎて冬になろうとしていた
冬が来たとき
無限に空から氷の結晶が落ちてきた
夜にはきらめく星が地上に降り注いでくるようだった
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