中学生活最後の冬休み幽霊少女に恋をした

コウヘイ88号

第1話

 サンタクロース。

 皆知っている真っ赤な服をきて、不法侵入してくる犯罪者。

 サンタクロース。

 俺はその不法侵入者サンタクロースが存在しているとはおもっていない。

 今時、小学生でも信じている人は少ないだろう。

 だが、俺はこの日。

 12月25日の朝、サンタクロースを信じていいと思った。

 なぜなら、俺の今現在寝ている俺の横で一人の少女が、すやすやと寝ているからだ。

 サンタさんはクリスマスプレゼントに女の子をくれたらしい。





12月24日

 我が中学校では終業式があった。

 校長の長い長い、とても有り難い話をを聞かされて校歌を歌って終わり、色々なものをもらって帰る。

 ただ、それだけ。

 他のやつらはやれ、カラオケいこーや、ボーリングいこーと、話をしてるらしい。

 だが、俺にそんな話が回って来ることはなく、家に帰った。

———別に影が薄いわけではない。ただ、友達だちがいないだけ。

 



 かえって直ぐに昼飯でカップ麵を食べて、勉強をしたり、本を読んだり、ゲームをしたりと色々やった。

 そうやって24日は家からでずに夜11時半に寝た。

 ここまでが昨日の出来事なのだ。

 だから、俺はこんな少女とは会ってない。

―——てか、これってやばくない?俺犯罪者じゃん。なに、俺15歳で犯罪者?俺の人生バットエンド?

「あのー、起きてください。あのー」

 そう言いながら俺の横で寝ている少女をゆっすた。

「あのーそろそろ起きてください。・・・・・いや、ほんとマジで起きろ!」

 そう言って布団を勢い良くとった。

「はぁ!!」

 俺は驚いた。

 この少女が俗に言う美少女だったというところに驚いたのではない。

 この少女が白い長袖のワンピースを着ていた事に驚いたのではない。

 俺が驚いたのは、ワンピースのさきだ。

 ワンピースから出た足のつま先は、一部薄くなっていて、ベッドがみえていたのだ。

 俺は一つの答えにたどり着いた。

 この少女の正体についてだ。

それはつまり、                                                               ———幽霊。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 どうもサンタクロースは俺に幽霊少女をくれたらしい。

 


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