第10話

その日の夜だった


柚生『結弦くんに渚のLINE教えてもいい?』


と、来たので

断る理由も無かったし『いいよ』と言った


その後すぐに追加が来た


【結弦さんが追加しました】


結弦『俺の事分かる?』

私『分かるよ』


最初はよろしく〜とかじゃないのか、と思ってしまったが言わなかった

そんな事を考えていると


結弦『渚って呼んでいい?』


思わず 「は?」と1人で呟いた

初めのうちは呼び捨てしないものじゃないか…なんて思っていたからだ

まあ、いいのだが…なんて呼ばれてもいいのだが…


私『いいよ、私はなんて呼んだらいい?』

結弦『結弦とか、ゆづとか?』


いや待て、なぜ呼び捨てなのだ?

今日知り合ってたったの数時間だぞ?

少し馴れ馴れしすぎではないか…と考え込んでしまった


迷った私は


私『なんて呼ばれたい?』


もう、この返事しかできなかった

脳の回転が悪いから…。


結弦『ゆづかな』


まとまった、これで良かったのだ

何も困ることは無い

呼び捨ての方が仲良くなれるんじゃないか!

と、自分に言い聞かせていた


私『分かった、それじゃあそろそろ寝るから おやすみ、また明日ね』

結弦『おやすみ、また明日』


それだけの会話を交わし

その日は眠りについた。

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