俺は現実世界(リアル)でリセマラしてやる!

わらびもち

第1話 全ての始まり

 俺は一ノ宮キョウ。

どこにでもいる普通の高校生だ。

まぁひとつ普通じゃないことといえば、俺が一人暮らしなことだ。


 中学生のころ、親父と喧嘩しまくって挙句の果てに家を出てきた。

そしてネットでためた金を使って、今のアパートを借り、まぁなんやかんやでやっていってるってわけだ。

 俺は今の生活をわるいとは思っていない。

金はネットでてきとうに動画でもあげてれば勝手に入ってくるし、足りなくなればコンビニバイトでもなんでもすればいい。

 あとは学校に行って、たっぷり睡眠をとってきて、帰ってゲームとネットをするだけ。むしろいい生活だ。


 そんな俺は、最近スマホのアプリゲームを徘徊することにはまっている。

パズ○ラとかリ○2とかだ。

 もちろん課金する金なんか無いが、課金勢なんかに負ける気もない。

そこで俺たち非課金勢ができることはひとつ、そう。


「リセマラ」だ!!!


 俺はリセマラに費やす時間だけは惜しまない。

そうしてゲットしたレアモンスターを課金したのに出なかったやつらに見せ付けてやるのだ!



 ――――ある日の朝

 

 今日もまただるい一日がはじまる....。

もちろん起こしてくれる人なんかいないし、ご飯を作ってくれてる人もいない。

 だから俺は毎朝5時に起きて、家事をしてから学校に行っている。

これなら授業中寝たって文句はないわな。


 いつも通り歩いて学校に向かう。

俺の学校は家から歩いてだいたい30分くらいのところだ。

 自転車でもいいが、俺はゆっくりしたいから歩いて行っている。


 やっと学校が見えてきた。

最後の横断歩道を渡ろうとしたとき、一瞬周りの人の悲鳴が聞こえた気がした....。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る