呼吸

こと

第1話 殻になった痕

ホテルの窓に映る自分がいる


窓越しに思い出す数分前までの出来事


余韻だとか後味なんてものも特にない



後ろで声がする。何故か途切れる

それでも聞こえた


「最後にしよう。」




「頼む。」




聞こえないふり ねたふり、

沈黙



なんて言ってやろうか

あー だめだ なんだこれ


よーし、此処何階だっけ

なんて 頭ん中で考えるだけで飽きてしまった


それでも言った


「ウザい。」



ただ目を瞑った



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呼吸 こと @kotogatari

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