もとめるのはただ一つ、去勢のみ。
負け犬アベンジャー
根切 羅刹(ネキリ ラセツ)
・顔
落ち窪んだ眼に黒い瞳を大きく見開いている。そこには狂気が写っている。
眉はなく、黒くて長いまつ毛が目立つ。唇は薄く、顎も小さく、とても美形とは言いがたい顔立ちだが、中性的なイメージが拭えない。
ゆで卵のようにつるりとしたスキンヘッド。頭の形も卵型で、耳も寝てるため、シルエットだけだとどちらが正面かわかりずらい。
顔立ちだけでは若く見えるが、実年齢は五十超えている。
・体格
身長169cm体重81kg
猫背で、筋肉質ながら全体的に丸っこい。その両腕は異形、立った状態で指先が膝に届くほど長く、その指も全て足の親指かのように太い。その爪は馬の蹄のように湾曲し黒く、厚く、硬い。
去勢してある。
・服装
薄い水色の着物に下駄、首には赤黒い数珠をかけている。
服に限らず、私物の殆どを持たずに家もない。食事はお布施かそこらにいる鳩や猫をとって生で食う。
・職業
仏教系宗教団体『羅刹寺』ただ一人の僧侶。
また独自のノウハウによる青少年育成の講師としてあちこちで公演、あるいは治療を行っている。
無許可の医療行為及び各種暴行容疑で国際指名手配中。それでも不良少年への更生実績はずば抜けており、子供本人はともかく保護者からの人気は絶大。
最小限の食事と休息、最大限の奉仕と訓練により心身ともに人を辞めている。
・性格
信仰も重なってストイックな性格。口数少なく一見して何を考えているかわからないが、僧侶らしく温和で無欲、また聞き上手で、特に問題児の保護者にとっては最良のカウンセラーとも言える。
アクロトモフィリア、スマトパラフィリア、アンドロミメトフィリア、ファロフィリア、エフェボフィリアなど、説明するのもはばかられるような性的倒錯により、苦しい思春期を過ごしてきたが、ある日信仰に目覚め去勢、性的倒錯はある程度は押さえられるようになった。
もっとも、それは無意味に発散発露するのではなく、目的としての手段、すなわち思春期に入り暴走する青少年の玉と棒を引きちぎることで心身ともに文字通りの『玉無し』に治療すること、と置き換わっているため根本的な解決とはなっておらず、定期的に治療、去勢手術を行わないと夜な夜な街に出ては無関係な男を去勢するようになる。
今苦しめばその分、次の輪廻転成では幸福になれる、という倫理観により、相手を殺すことには抵抗があるものの、傷つけたり苦しめたりすることに抵抗はない。
・武器
武器は持たず、また武道の心得もない。
しかしその体はただ一点、素手による去勢にのみ絞って鍛錬されており、下段から掬い上げるような軌道で股の間に手を伸ばし、掴み、引き千切る動作は、まるでプロボクサージャブのように早く、正確で、惜しげも無く乱発してくる。
腕の腕力、握力は怪物。指先を石の壁にめり込ませることで左手の人差し指と中指だけで三階建ての屋上まで登りきった記録はある。
また武道の心得はないが、数多くの経験から抵抗する相手への対処もある程度完成されており、フェイントや、下準備として先に手足を捥ぐといった戦術戦略にも一応は通じている。
女性に対して性的興味はないが障害とみなした場合は一層容赦無く、去勢の代わりに腹部を掴んで内臓もろとも引きずり出し、なおかつ殺さない残虐さを発揮する。
一方、暴れる青少年以上の相手をしてこなかったために防御、回避についてはど素人。異能や特殊能力にも劣る。が、内に秘める去勢の喜びに痛みは消し飛んでいるため、異常なタフネスを誇る。
・口癖
「良いイチモツをお持ちのようで」
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