第117話オークキ湖上警備隊(ノンキ)

ブモーブブブモーブモー(省略)


ゴブゴブーゴブ

(ブモゴブ言うてますが翻訳)


おいらはノンキ。マスターに(ry)


オークキの姐さんは言葉が喋れないので

ここからはおいらの担当。



本日より正式にマスターの命により

オークキ湖上警備隊が発足された。


隊長はオークキの姐さん。

姐さんはオークで、オークラさんと言うもう1匹のオークと共にマスターの警護を勤めていたが、十年以上もの前にオークラさんが

行方不明となり、姐さん1匹でその後を勤める。

現在、マスターはドラゴン家族に守護されているので今回の大役は姐さんに任された。


隊員はおいら、ノンキに加え

ゴブリンからは20匹が乗船している。

マスターが言うには、ゴブリンは水の元々の適性が低いから、半分の10匹は召喚して今後の進化の様子を見るとの事。

難しい事はおいらにはわからないが、半分は召喚したての半人前のゴブリンである。

おいらがしっかりしないとな!


水上であるため、船が必要となる。

船は前回、海竜のおっちゃんに挨拶しに行った時に乗っていった、船型のダンジョンに乗船している。

装備は、三本マストの帆船であるが、何やら摩訶不思議な、すくりゅーと言うものが後部船底に取り付けらているため風が無くても進むのだ。動力はゴブリンが、ぺだると言うものを漕ぐ事によりすくりゅーが回る。

最高速度はゴブリンの頑張りによる。

姐さんが漕ぐと一番速くピューンと水上を進むのだ流石!姐さん凄い!!


湖上警備隊のお仕事は、湖沖へ近付く人間の漁師が乗る船を拿捕し、漁村の近くへと牽引し沖へは近付くなと脅し、沖で取れた魚だけを逃がす簡単なお仕事だ。


最初は効果を発揮し、暫くの間、人間の漁師は沖での漁を中止し、近場での漁に勤めていたのだが、月が経つに連れ人間達も知恵をつけ始めた。


湖上警備隊の船が一隻しかないのと、海竜のおっちゃんに頼まれた、もう一つのお仕事の

異質な魔力の調査へと動き回る間の目を盗み

人間達は短時間で漁が出来るように

今まではライバルであった、漁師同士が手を組み一隻の船に今までの倍の人数が乗り込み

漁をするものと漕ぎ手とを分担化し、挙げ句には、こちらが脅しだけで、人的被害が無いのを見越し、見張り役兼妨害役の船まで出して来た。


これには、姐さんも怒り浸透で、見張り船を

粉々にしてしまった。乗船していた、人間はロープに縛り上げ漁村へと放り投げた。


姐さんに恐れをなした人間達も、次は冒険者

と言う人間の戦士を乗船させ船上での戦闘が幾度となされた。


死者こそ出るようなことは無かったが

冒険者の装備を剥ぎ漁師と一緒に漁村へと放り投げているうちに、オークキ湖上警備隊に冒険者ギルドなる所から賞金が付き、次々と挑戦する冒険者が増えてしまい、本末転倒となってしまった。



(ゴブゴブ言うとります)

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