第63話オークラと傭兵団

オークの旦那は当ても無く、まず北へと目指している。理由を聞いても残念ながら俺達はオーク語を理解できないのではっきりした理由は分からない。仲間に加わった学者に聞いても流石に分からないようだ。


「おい、学者だろう?オーク語位習ってるだろ?」


「馬鹿言うな、人族で喋れる奴なんているわけないだろう!居るなら会ってみたいわ

しかし、私が解明すれば歴史に名を…」


学者とはよく口喧嘩をするが最後は

学者が独り言を呟き妄想に耽っていくそして


「ブモーモ!」


オークの旦那の料理が出来たぞと言う合図だ

これを聞けば1人の世界に行っている学者だろうと現実の世界へと引き戻され、料理に舌鼓を打つ。これが最近の主な流れである。



時々、村や街へと食材や酒の買い出しをする

オークの旦那は近寄れないので留守番か

森へ肉の調達であるが。


しかし問題が発生した。


「元頭!もう金がねぇ」


昔からの連中には今では元頭と呼ばれている

それはさておき、金の問題である。

マグナが持っていた金貨をせっしめて食い繋いでいたがそれも底をついた、オークの旦那が森で肉を獲って来てくれるので食うには困らないが…やはり酒が…緊急事態だ。


幹部(オークの旦那と俺と学者だけだが)で話し合い(ほぼ学者の案だが、オークの旦那はほぼ頷くだけだが)少し大きな街へと行き

傭兵ギルドに登録し依頼を受けながら北を

目指す事になった。

しかしここにも問題が、学者や俺は指名手配されている危険があり、オークの旦那にしてはそもそもは論外である。


そこで顔が割れていないそこそこ若手の2人に頼むことにする。


「お前ら頼んだぞ、もし何かあれば直ぐ逃げてこい。駄目ならまた何か考えれば良い。」


頷く2人を見送り。もしもの時のために逃げる準備と警戒をしながら2人の帰還を待つ事になった。

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