第23話ダンジョンマスター

ゴブ達の傷は癒えたが心の傷は癒えず。

1期生ゴブはゴブ太、ゴブ三郎、ゴブ四郎

ゴブ六郎、ゴブ七郎、ゴブ八郎、ゴブミが生存。

ゴブ次郎は最後の身代わりで戦死。


2期生は長槍ゴブ2匹、二棍棒流ゴブ生存。

オークとの戦闘にて棍棒ゴブ2匹戦死。


4期生は偵察ゴブ5匹生存。

最後の任務にてゴブスネ、ゴブハン、ゴブゾウ戦死、他2匹偵察任務中に捕捉され戦死。


以降に召喚した、盾ゴブ9匹生存

盾ゴブ約200匹超、オークとの戦闘にて戦死。

盾ゴブ50匹人間との戦死にて戦死。





ゴブ太達に突然別れの挨拶をした。

ゴブ太達は驚いていたが、今生の別れではない。次に進まねばならない。ゴブ達の屍を越えて前に進む。


落石にて封鎖した洞穴の東側は人間達の生活圏であり、今は手出しするべきではないし

する戦力もない。勢力圏を広げて支配下に置きたいわけでもないが。


一言で言えば海が見たい。

まあ周辺は湖しかないのだから

洞穴から西側へと掘り進め湖を見たくなった


DPについては余裕がない、

仕方がない、換金できるオークや人間の死体は残念ながら人間達に持ち去られていた。

ゴブ太達が狩ってくる分だけでは全然足りない。だから自分で掘ることにした。

首にタオルを巻き、ヘルメットをかぶり、ツルハシとスコップを装備する。

掘った土は換金だ。


ゴブ太達も手伝うと言ったが、断った。

暫く一人になりたい…

それにゴブ太達にはゴブ太達の仕事がある。

東側は人間の生活圏と言ったが、

そちらに足掛かりを作って欲しいのだ。

何も戦う訳ではないぞ、友好が一番の目的である。


ゴブ達の村を作り、野菜を育て交易をする。

同じ価値観を持っているということを

人間達に知って貰いたい。

養蜂もあるしな。

甘いものを思い出したのか歓喜が起きた。


暫くのお別れだ。

ゴブ太達に手を振る。さて始めますか!


ダンマス部屋から西側に通路をDPで買う。

いやいきなり?と思うが、全部自分で掘る訳ではない、20キロ位あるんだ人力でやったらどんだけが掛かると思ってるんだ。

DPを節約しながら毎日8時間の肉体労働。

夜はダンマス部屋にて就寝する。

時々、ゴブ太達が狩りの貢ぎ物を、

北側の緊急出入口から通路に放り込んで置いてくれる。それを換金し、飯と作業DPに回す。


暫くたった。

ゴブ太達は上手くいっているようだ。

木をくり貫いた桶の中にハチミツが入れられ置かれていた。うん、ウマ甘い。




久しぶりにマップを見たら、ゴブ太達の村の

ページが追加されている。周辺の森まである

どうやらダンジョンの勢力圏であると認められたのだろ。こっちも結構進んだ。

通信が届かなくなった。4分の1は来たかな

ダンマス部屋にも帰れていない。



鉱山奴隷の気分だ。

無理矢理やらされていない分気持ちは楽だ。




ゴブ太達の村に来訪者があったらしい。

マップ機能は離れていても活きているみたいだ。若干ゴブ達が増えてる気がする。



もうすぐ、もうすぐ。





終わりが見えた!

遂に湖へと到達した。

夜になっていたから全貌は分からないが

たどり着いた!途中後悔もしたが本当によかった。ゴブ達に早く会いたい。

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