第16話地方領主

1ヶ月経ちとうとう遠征の準備が完了した。

私自身が先頭に立ち、西の辺境へと出発した

途中途中の村に寄り、商人の情報を集めた

しかし、山賊の討伐と勘違いされ中々話が進まなかった。

こんなにも荒れていたのかと改める。


しかし、今は岩塩鉱山である。

岩塩での利益があれば、直ぐにでも景気は良くなり周辺の村も活気がでるであろう。

全ては岩塩鉱山の発見に掛かっている。


とうとう西の端にある村にて商人の話を聞くことができた。どうやら山賊に襲われたが

積み荷を捨て危うく逃げ出し戻ってきたとか

逃げて来た時には樽を数樽持ち帰ったとか

最近山賊を見かけず、山賊と協力する悪徳商人がいるとか。

情報を統合すると、どうやらあの商人は山賊と協力し岩塩鉱山を発見し、輸送しているのでは無かろうか!!あるまじき行為!!

いや、山賊と繋がっているのであれば

それを口実に、私が発見してしまえばなんの問題も無く我が物に出来てしまう!!

国王様がお越しになっても山賊商人の処刑を願えば良い。


目撃情報のあった北西の森へと私は兵士を率いた。魔物の目撃情報も多いため

警戒しながら足を進める。途中森の中で夜営をしたが、不気味で気持ち良く休める事はできなかった。魔物の襲撃は無く静かなものだったが。


翌朝私は数匹のゴブリンを目撃した。

直ぐに討伐の命令を出す。

山賊や魔物の襲撃もなく、鈍っていた兵士達の腕の錆びを落とすには丁度良い相手だ。

1匹を倒し、逃げ出すゴブリンを追いかけ

森の中を進む。ゴブリンは見失った。

いや、いた!一匹はいつの間にか足を怪我し引きずるように逃げている。もう一匹はこちらに気が付いたのか、仲間のゴブリンを見捨てて逃げ出した。ふはは馬鹿め!直ぐにでも追い付きお前も殺した2匹と同じ場所へ送ってやる!

怪我したゴブリンに止めを指し、

逃げ出すゴブリンを追いかける。

しかし思いがけない所でオークの群れとかち合ってしまった。まさかオークとゴブリンに

誘い込められたのか!!


直ぐに戦闘体制に!!オークが来るぞ!

私は我が領兵100人に指示をだした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る