第12話ダンジョンマスター
起きる頃には、ゴブ達は帰って来た。
大体6時間位だろうか、ゴブ達は元気だが
商人はぐったりしている。
樽に詰められた岩塩の事と、自分がいきなり樽に詰められた事について猛抗議を受けた。
飛び出したゴブ太達も一見味方なのか野良ゴブリンなんかも分からないので終始びくびくしていたらしい。なるほど何か目印を付けようか。岩塩についても山に岩塩鉱山があるのかとかまた有益な事について、いくつも質問される。途中、モニターのスイッチを切った事は仕方の無い事だ。
翌日、今回の功績?により商人の釈放を通達した。決して五月蝿くて煩わしいくなったとかではない…断じてない!
こんな狭い洞穴でゴブ達に囲まれ暮らすには不憫だと思ったからだ。が何故か嫌がった。
5期生のゴブの戦死についても自分の身代わりに死んだと少し暗かったのだが、
あれは気にする事ではない。
山賊達の警戒を解くのに必要であった話だ。
現に山賊達は周囲の警戒はしていただろうが
一仕事終わったと緊張の糸は切れ、気持ちは
樽やその後の金の使い方にでも移っていた
剣は背に背負い、弓も乗って来た馬や荷馬車の上に置かれていた。
しかし、死んだゴブの事で悲しんでくれるなら、これをやろう。あいつの墓を建ててやるんだ。
3日後、商人アルバイは旅立った。
少し寂しくなるが、ゴブ達がいる。
なぁゴブ太…。
もう狩りに出掛けてる?とゴブミ情報
チッ…新しいモンスターでも召喚してやる!!もっと従順な奴をな!!
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