第10話商人アルバイ

私はしがない商人のアルバイ。

ダンジョンマスターの指令に従い村を出た

しかし、昨日はビックリしてなかなか寝むれなかった。なんとあの中身は岩塩が樽いっぱいに詰められていたのだ。

真っ白に輝き、宝石かとも見間違えるような美しさと、極限まで濃縮されたそれはまるで…(妄想中)


そういえばと指令の紙を取り出す。

最後の指令には、成り行きに任せろと一言だけ。考え事をしながら道を行くと突然

後ろから緑の手が伸びてきた。


そして私は樽へと詰められ転がされている。


たぶんこれが成り行きに任せろと言うことだろうと悟る。樽の中で静かにしていると外が慌ただしくなった。

板1枚挟んだ外からは叫び声や血の臭いが漂っている。どうなっているんだろうか


コンコンとノックの後にパカッと蓋があいた

にゅっと最近見慣れた緑の肌に大きな口と牙

腫れたような大きな鼻のゴブリンが顔をだした。何があったかは分からないが終わったようだ。山賊の死体と商人の死体が転がっていた。ローブを着たゴブリンも一匹死んでいた

私の身代わりになってしまったのだろう。


手際よく山賊の死体が森の奥にある、ダンジョンへと運ばれていく。ダンジョンマスターが回収すると言っていったが死体など持って帰ってどうするつもりなのか。

ポイントになると言っていたが、ポイントとはいったい…。荷馬車に揺られダンジョンへと戻った。

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