第2話美術部員に異変

それからしばらくたったある朝、毎朝明るく挨拶してくれる友達に

「おはよう!!」

と言うと、返事をせず、目が虚ろでした。

○○ちゃんどうしたんだろう!?と思いながら、教室に入ると、今度はHちゃんが泣いています。しかも、

「私の子供が…子供に会わせて…」

と言いながら嗚咽していて、周りの友達も戸惑っていました。

Uちゃんが

「私のせいだわ」

と言いながら、Hちゃんの背中を何度か叩くと、泣き止み、

「あれ?みんなどうしたの!?」

と自分が今まで泣いていたことすら、覚えていませんでした。

Uちゃんが今日は帰ったほうがいいと説得して、Hちゃんがカバンを取りに行くと、何もないところで、転び、

「足を引っ張られた」

と言いました。


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