酔眼朦朧
亀と麦茶
酔眼朦朧
帰路につき、家に帰って茶を一杯
気がつくと夜が更けている。自分が茶以外何も口にせずにいた事に気がつくと、胃が空腹を主張し出してきた。余りに胃の主張が
不思議なものだ。
夜はしんしんと更けて行く。風がびゅう、と鋭く吹いた後に戸が鳴った。風の仕業と疑ったが、今度は風が吹かずに戸が鳴ったので確信した。
「こんばんは。」
「何用だ。」
戸を開け女への挨拶も
「旅の者です。少しだけでも休ませてください。お金は持っています。」
女は寒そうに震えている。
「金が有るなら
「お頼みします。行き場所が無いのでございます。」
女は袖を濡らして言った。女と遣り取りを繰り返し、結局女を家へ入れた。女は礼を言ったが、意に介さず、早く寝ろと言って
「申し訳ありません。
酔眼朦朧 亀と麦茶 @chart_clock
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