「この地球で一人ぼっち……」

SUN

00

夢を抱いて




一人 東京に出てきた






家族も




恋人も




友達もいない




この場所で




知り合いも連れもいなくて......






電車の中や 街角で




家族や恋人




友達や仲間たちと




楽しそうにしている人たち




しあわせそうな人たち




誰一人 知らない人々が あふれてる






アタシの 知ってる人はいない




アタシを 知ってる人もいない






夢への情熱だけで




ただ家を出てきてしまったけど......




悲しくなんかない




つらくなんかない




寂しくなんかないよ!






だって




そんなの足元にも




及ばないほどの




夢があるから




「ぜったい夢を叶えてやる!」って




でっかい夢が




アタシの 心の真ん中にあるんだ






それでも どうしようもなく




悲しくなったら......





それでも どうしようもなく




つらくなったら......





それでも どうしようもなく




寂しくなった時には......




空を見上げるんだ




......透き通るような 「青空」を






たとえ 高層ビルが邪魔して




四角く 切り取られた




小さな空だって




かまわない






空高く




突き抜けるような




あの青空は






どこまでも 続いてる




どこまでも 広がってる






アタシの




家族や恋人




友達や仲間たちと




繋がってる






アタシは




そう信じてるんだ





それだけで




今を 生きていけるんだ






たとえ




側にいなくたって





たとえ




誰もアタシのことを




知らない場所にいたって




がんばれる




それだけで がんばれるんだ!






今日も




アタシの




知らない人々が 通り過ぎていく





今日も




アタシを




知らない人々が 通り過ぎていく






悲しくなんかない




つらくなんかない




寂しくなんかないよ!






果てしなく広がる




この青空の下で




アタシ




この地球で一人ぼっち……





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