いつか全ての終わりなき

いをろ

プロローグ

気がつくと、場所?というより、"そこ"にいた。

知らないと言えば知らないのだけど、それは当たり前だった。

なぜかと言うと、辺り1面、真っ白だった。何もなかった。本当になにもなかった。

だが目の前に、一人の少女がいた

「貴方は誰?」

誰?ってきかれたけど

「その前にお前は誰なんだ?」

「私?私は、だけだっけ?」

「俺に聞くな!」

「えへへ。」

それにしても、いきなり何だ。自分が誰かも分からないのに誰って聞いてきて。

「まずは自分が誰なのかを知るべきなんじゃないのか?」

「貴方は誰?」

「無視すんじゃねえよ」

・・・・・・。

「ああもういいよ!俺が先に言えばいいんだろ!」

あれ?

「俺は、俺は誰だ?」

なぜ分からない?知っているはずなのに・・・

そらから本当にここはどこなんだ?自分のことも忘れるし、何もないし、何もできない。

俺に何があったのだろう。


「ごめん。自分も誰だか分からないや。さっきまでは知っていたはずなのに・・・・。

「私もそうなの。でも、目の前には貴方がいて、どこを見ても辺り一面真っ白で、貴方だけしかいない。今もそうだけど。いつからこうなの?どうしてこうなったの?」

「そんなのこっちが聞きたいよ!でもこんなこと考えてる場合じゃないのは確かだよな。とりあえずこの状況を整理しよう。といってもどうにもならねぇ、とりあえずこの状況だけでも何とかならねえかな・・・・」

と思ったけど、辺りは真っ白だ。何もない。まるで、全てが消えて、俺達だけが取り残されたような。でもそれは違う気がする。今俺達はともて重要な場面で、何か試練を与えられているようだ。確信はないが、何故かこの考えはしっくりと当てはまる。

なぜだろう。

俺はただ普通に生活をおくって、暇を潰して気ままに青春をおくっている高校生だ。

今日は何をして、どういう状況でここにいるのか記憶はない。しかし、気がつけばそこにいたのだ。そしてなんだろう、この胸騒ぎは。


それから・・・。自分が誰か分からないくせにに、自分がどんな人間なのか分かるってなんかおかしいな。気分が悪い。

自分の身に何が起こったのだろう。


ふと気がつくと、、いつの間にか少女がいなくなっていた。その後、急に視界を失った。(視界を失ったといっても白から黒に変わっただけだが)

そしてそのまま何かに縛られ、そのまま気を失いかけた時、最後に少女の声がした。

「ごめんなさい。私はあなたを救うことはできない。それはあなたも同じ。私を救うことはできない。でもいつか必ず報われる時が来る。そしていつか、私を見つけられたなら、その時は・・・・」

俺は気を失いそうになりながらも、踏ん張って、

「さっきから何言ってんだよ!意味わかんねぇよ!急に現れて、自分のことがわからないってさっき言ってたじゃねえか!おい!!!」

その時、何かに襲われるように、まるで、全てをのみこまれたかのようにして、俺は気を失った、その後すぐに、俺は目が覚めた。

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