ピコット ~夏と秋のコード~
葉原あきよ
プロローグ
六月二十九日。
両端が紐状になっているだけで留め具のないブレスレットは、一人では結べなかった。見兼ねた史郎が「やろうか?」と申し出て、綺麗な蝶々結びにしてくれた。
こんな繊細な作品を作るのに、遥とは全然違う男の人の手だ。
遥はそれを息を詰めて見守ったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます