魔術師は最弱職って知ってます?知らないですよねぇ

楠木黒猫きな粉

第1話た、す、け、て

魔法……それは物語の中だけの力だと思われていた。しかしそれは七百年前のお話。何故かって?そりゃあ、何か異世界に繋がったからですよ。

(というか、異世界って言われても俺たちにはもう常識だっつの……

そんなこと授業で習わなくても教えてもらったわ。)

「なんだ、佐藤。言いたい事でもあるのか?」

なーんて事を人は考えているんですよ。え?さっきのは誰かって?クラスの佐藤某です。この授業って案外大事だったりするしね~。この前なんてどっかの誰かがオーガの田中君にフルボッコォされてたし。まぁ、気にしたら負けか……

そういえばこの世界には生まれた時に職業が割り振られるんだけど職業でも優劣があるんだよ。それでイジメとかもあるんだけどね。確か最強職が~…………なんだっけ?まぁ、良いや。最弱職はねー魔術師。魔術師って言っても魔法使いの方が良いし簡単に言ったら魔法使いが劣化したのが魔術師かな?

「正直、吸血鬼で魔術師とか……同族から嫌悪されるアレだしなぁ」

まぁ……神様は私が嫌いなのか、私の種族を魔法特化の吸血鬼にしたんですよねぇ。バカなの死ね!!!

と、まぁ……私は吸血鬼の魔術師で、いじめられてるって話なんですよね。タスケテ。

けど悲しいかな。体は一応吸血鬼だから今の歳くらいの人なら余裕で倒せるんだよね。オーガの田中君は例外。田中君は凄いよ。職業勇者だもん。主人公かな?

「さて、人の心ウォッチングは楽しいけどバレたら面倒だしやめますか」

やってることが屑だって?知らないよ

「なんだ、帆波も文句があるのか?」

「いえいえ、そんなことありませんよ」

あっぶない。まさか、私もマークされてるなんて思わなかった

「人の思考を読むのは良いが真面目に勉強もしろよ……ってお前、ここ三日前に終わらしてたな」

まぁ、いつも始まる前に終わらしてるんですけどね(笑い)

あ、そうそう名前言ってなかったわ。私は帆波日色って名前なんだぁ。吸血鬼だから太陽苦手なのに日色って……私の親はバカだよ♪

さて、もう終わってる授業を受けるほど暇な事もないからなぁ。


ーーーーーーーーーえ?カットだよ?


放課後……それは学校という牢獄から解放される時間。簡単に言えば生徒の気が一番緩む時間。

しかーし私はその職業のせいかイジメの時間となっている。そろそろ飽きてね。

さーて、今日は誰かなー。

「エルフとオーク×二かぁ……エロゲにありそうだなぁ。さて、帰ろ。テレポート」

え?魔術師だけど魔法が苦手とか言ってないよ?さ、帰ろ帰ろ


ーーーーーーーーー家に到着


「たっだいまぁ!!」

元気よく挨拶は基本なんですよね。

シーーーーン

「誰もいねぇ……!?」

まぁ良いけどさ。どうせ母さんと父さんもテレポートで帰ってくるからね。

「ただいま!!!オフトゥン!」

私は布団にダイブする。気持ちいい。ダニの死骸の臭いがする。

あーー!晩御飯食べてないけど寝よう。多分母さん起こしてくれるし

「お休みぃぃ」

その後、私はある事実に気付く。

今日は母さんが帰ってこない日だと言うことを!!!

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魔術師は最弱職って知ってます?知らないですよねぇ 楠木黒猫きな粉 @sepuroeleven

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