討伐的日常ーエンドライフー
夜月 祈
プロローグ 始まりで討伐で終わり!?
...うん。見なかったことにしよう。
「まてまてまてー!お主今見なかったことにしようとか思っただろう!いい度胸じゃ」
「いやいやいや!無理でしょう!いきなり高難度Aのドラゴン討伐なんて!」
「いーや!できる!最初から諦めたら何も始まらないじゃろ!店長命令じゃ!ドラゴンを討伐、死に行けー!」
「死に行けー!じゃないでしょ!どんな所で区切ってるんだ!討伐しにゆけ!が台無しだ!」
「あっ遺書の事は任せておけ」
「既に死人にするのやめてもらえます!?」
「まぁまぁ奏殿。こうなった以上行くしかなかろう。」
そう落ち着いた口調で話ながらここの自称メイド長であるストゥルク=リザが奥からゆっくり歩いてきた。
「そうは言われましても」
「任せておけ。私も同行する」
だから心配なんだよ。
自称メイド長ことストゥルク=リザは
確かに腕は立つ。多分最強と言っても過言じゃないくらいに。ただどうしようもないポンコツなのだ。
「大丈夫だよ奏。僕と燕、それに会長もいるし」
「ちょ、ここで会長はやめて下さい!」
ずっと隣で聞いていた彩人、燕、 葛葉がそれぞれ頷いていた。
「そうそう!それに私もいるんだし!任せなさい!」
胸に手を当て大丈夫と燕は合図を送る
「まぁ奏さんにも借りがいくつかありますので人助けだと思って頑張りますね」
続いて恥ずかしがりながらも奏の助けになりたいと赤面しながら葛葉は話を続けた
燕!葛葉さん!こんな頼りになる人はいない。これなら!
「ね!だから大丈夫でしょ?」
横からひょいっと顔を除かせながら彩人は笑顔で奏を見ていた。何とも女性に間違えそうな顔立ちだ。
確かにこれなら行けるかもしれない。心の中で自分に言い聞かせて皆の方を見た。
「よーし!行くぞ皆ドラゴン退治だ!」
「おぉーーー!!」
「皆私についてきてください!」
「だーかーらー!なんでお前が仕切ってるんだよーーーー!!!!」
と自称メイド長にツッコミを入れ
ドラゴン討伐に向かうのであった。
なにはともあれ、このパーティーでドラゴンに向かうのはもう少し後の話。
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