千文字ピッタリを書く - 創作論★20
サブタイトル -- 千文字ピッタリで書く
千文字で書こうという自主企画があったので、書いてみることにした。
カクヨムでは執筆画面の右下におおよその文字数を表示してくれるのだから、気にしつつ書くこともしやすいわけで、それほど難しくはないだろう、と。
さて、どんな話にしようかなと、考えたところで、千文字で書く手順を千文字で書いたら面白いのではないかと、そう思い至った。
そういう理由で、千文字ピッタリで書くための私なりの手順を記す。
とりあえず、話の骨格、起承転結を作ることから始める。
基本中の基本ではあるが、あくまで千文字用の起承転結が必要になる。
盛り込むのは後にして、起承転結それぞれ基準とする一文を書いて道中の目印とする。
千文字が短すぎる、などという場合は、起承結でも起結でもいいと思う。千文字なんて、掌編というには長くもあるが、短いことが売りなのだから。
次は、先ほどの起承転結をもとに肉付けを行っていく。これもまあ基本だ。
この際、少しは文字数を気にすること。
短い分には後から足していけばいいが、長すぎるのは早めに対処した方がいい。
起承転結の構成で、「起」が300字を超えだしたら危険だ。起承結に考え直した方がいい。
一旦最後まで辿り着いたら、文字数を確認し、足したり引いたりを行っていく。
文字数を気にしつつ書き進んでいれば、この時点で大幅に超えている事はないだろう。
大幅に足りないものは、今から足していけばいい。
どのくらい足りないか、一つの場面にどれくらいの文字数を割いたか、最後まで書いたのだから分かるだろう。
もう一場面書けそうなら、書いてしまえばいい。
そこまでではないのなら、読み返して、もう少し描写を足した方が良さそうな場所を見つければいい。
私はチェックした時点で、約940文字なので、もう少し書かねばならない。
何はともあれ、プラスマイナス20字くらいになったら、後はもう微調整でも乗り切れる。
少ない場合、読点を足した方がよい場所はないか、長い一文で二つに分けた方がよいところはないか、漢字をひらがなにした方がよいところはないか、そういう所を探していく。
3文字足りないなら、荒技で最後に「END」と付けるという手もある。
長い場合、漢字にした方が良さそうな場所はないか、くどいところはないか、語尾や文末を少し変えられないか、そういう所を見ていく。
見直せば、誤字やおかしいところも発見でき、一石二鳥だ。
以上で、千文字ピッタリの作品ができあがる。
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