街で出会った少女の場合
※現代にするか、過去にするか?
※大抵は白のイメージ、不思議な感じ?
※ただし、悲劇の予感がやめておこう? もう、それはやったし。
妹の死をみとってから時が流れた。
彼は明晰な頭脳の青年となり、大学で知り合った可憐で美しい令嬢と婚約した。
あの時の事は心の隅に追いやっていたはずだった。あの少女と出会うまでは……。
街で白いドレスの少女を見かける。まるで妹が美しく成長したかのようだった。
この寒空に、何故あのように、薄い透き通った衣裳なのか。他の人々は、何故それに、違和感を覚えず、眼に留めることなく、行き過ぎるのか。
それは現実の中にあって、非現実的で、妖精めいていた。
彼は恋人のことも、何もかも忘れ、人込みをかき分けて、狂ったように、彼女を追う。
けれど、見失い、ふと気がつくと、雪が降り始めていた。
白い鳥が――。
(自作『ノゥスィンカの小鳥』より オルタナティブ・悪夢のエンドレスリピート)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます