第3話自己中な王大嫌い

なにが怪しすぎなのかわかっただろうか?

だってさー、普通最初は呼び出してすまなかったとかだろー。

なんでいきなり値踏みするようなこといってんだ糞じじい(王)氏ね!

「君たちには、悪の塊の総大将である魔王ランザクを討伐してもらう!」

二言目がそれかよ、てめえがやれ氏(以下略)

「君達はもとの世界に帰りたいはず…魔王ランザクを討伐してくれたなら、その暁にもとの世界へと返す方法を探し、元の世界へと送り届けてやろう!」

バカなやつが数人「ヤッター!!」みたいなことをいってるがつまり魔王を倒すまでは元の世界に返されず魔王を倒しても探すだけで帰れる確証は無いと。

「ファック」

「ん?」

「いえなんでもないです」

大分小さめの声で言ったのに聞こえたか、まあ聞き取れてはいないはずだ。

「皆、決意は決まったか?」

バカじゃねーの?

誰がこんな糞じじい(王)の王国なんかのために命かけるんだよまったく…

「「「はい!!!」」」

頭沸いてんのかこいつら?

「いえ、疑問点があります。」

「なんだね?言ってみろ。」

ん?あれは確か某有名校の中の上の上の人だ。

こいつはさすがに頭沸いてる組じゃないか。

「返す方法を探すとはどういう意味ですか?」

「?言葉通りの意味だ。」

「つまり方法は無いということですか。」

ざわざわと勇者達…もとい頭沸いてる組が動揺の声をあげる。

今更気付いたか。

「!?いやそうはいってない。見つかってないだけだ。本気で探せば一ヶ月以内に見つかるであろう」

「あろうとは?確証がないのですか?」

いいぞ!攻めろ!

俺はこういうとこで目立ちたくないから援護しないけど。

待てよ、このままいったらやばくね?

この王国が俺等を世話してくれるわけだ。

無駄に探ると切り捨てられる恐れがある。

さてこの状況どうしたものか。

「いやそういうことではな…」

「すいませんトイレいきたいのですが」

「あ、トイレはそこを奥にいくとあります」

メイドの人が教えてくれた、サンキュウ!

糞じじい(王)からトイレの場所を知るのも面白そうだが。

「あと、この人も行きたいらしい」

と言って某有名校の人を指す。

「?なにいってるんですか?私はトイレなど」

「いいから!」

「は…はあ」

不審に思われながらトイレに

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「何故止めたんですか?」

アホかこいつは。

このままいくと切り捨てられるだろ!

と思ったのでそのままいったら

「アホかこいつはだのファックだの随分性格が悪いんですね。」

うっせ!

「ただ言ってることは正しいですね。ようやく切り捨てられるかもでしたね。ありがとうございました。」

これで切り捨てられる心配はなくなった。

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「改めて考えますとさっきの言動は深く失礼でした。言葉の綾をとったような感じで疑ってました。ちょっと気が動転してました。申し訳ありません。」

「いや、問題ない。むしろ勇者として王を疑うという普通ではあり得ないたくましい発想、こころより頼もしく思える。」

ほ、これにて一件落着。

頭沸いてる組も納得してるし、大丈夫だな。

「今回は決意表明を聞きにきた。明日からは訓練が始まる。今から仲間とともに部屋に戻り休息をとりたまえ。」

こうして部屋に戻った


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