第12話「お返事は?」

信「お前のことが好きだ!!」


モンスターの顔面に拳を打ち込むと同時に嵐山がそう叫んだ

俺の思考回路が停止する

好きだと?LIKEじゃなくてLOVE?

いや、なわけねーだろ今までのこと考えたらLIKEだってあるわけねーのに


だけど、魔法少女の姿だと俺のタイプで少し心が揺らぐんだよなー…

いやいや!落ち着け俺!!

所詮男だ!嵐山だ!!!

ぜってーねーよ!!!



まぁ、告られるのは悪い気しねーな…

好かれてんのは素直に嬉しいし…

これがかわい子ちゃんだったらなー…



若干パニックになっているといつの間にか元の姿に戻った嵐山が俺の顔をのぞき込んできやがった


ちけーな、おい

だが、こうして間近で見るとかなり整った顔立ちだ。

これなら女にも困るまい

なぜ、自分なんだと怜が考えていると

嵐山が今まで見せたことのないような満面の笑みでこういった



信「で、返事は?」



怜「あーーーー、保留で…」




怜は珍しくすごまれて、怯んでしまった

消えそうな声と引きつった笑顔で応答する彼は最強不良のなりをひそめていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る