第四章「開戦」
いよいよ敵米国との戦争に突入する!
国民全員がそう思った。
この発表は、米国のスパイによって米国本土に伝えられた。
秘書「大統領!大変です!」
大統領「どうしたそんなに慌てて」
秘書「ジャ、ジャップが!」
大統領「日本がどうした?」
秘書「わ、我が国に宣戦布告を!」
大統領「なに!それは本当か!?」
秘書「大統領これを!」
大統領「これは、日本のラジオ放送の内容じゃないか!
確かに我が国に宣戦布告している…」
秘書「どうしましょう、大統領」
大統領「休戦協定や降伏も今なら間に合うか…」
秘書「我が偉大なるアメリカを日本に差し出す気ですか大統領!」
大統領「いや、そうではない」
秘書「と、言いますと?」
大統領「日本にわざと休戦協定を出して、その間に軍備を整える。
どうかね?秘書官。」
秘書「さすが大統領です!」
大統領「ではそうしよう」
1948年5月18日「日米休戦協定」
しかし、日米ともに考えることは同じであった。
この休戦協定の期間を生かし日本も軍備を拡張していた。
日本側では以下のような内容であった。
1.新型潜水艦の建造(伊-604・伊-104・伊-506)
2.航空機の追加製造
3.陸軍兵士の増員
4.新基地の建設
アメリカ側も軍備の拡張は進めていた。
1.航空兵力の増強
2.新型機の開発
3.新型戦車の開発
4.兵士の増員
5.前線基地の建設
この休戦協定は1950年まで続いた。
そして休戦協定が終わる1950年2月20日。
日本軍が真珠湾を奇襲した。
結果は日本側の見事な奇襲により成功であった。
これに激怒したアメリカは日本に対し本格的に戦争を始めることにした。
その、先駆けとして大統領が国民に対し演説を始めた。
大統領「我がアメリカ合衆国の優秀なる国民諸君。
あの列島民族のジャップ共が我がアメリカ合衆国の
海軍の基地の一つである真珠湾に奇襲を仕掛けてきた!
我が合衆国は日本に対し宣戦布告することを決めた!
我が国の国力や勇敢なる国民諸君がいれば!
ジャップなど本国まで押し返せる!
奴らなど本国で叩いてやろうじゃなか!
国民諸君!立ち上がれ!銃を持て!そして撃て!
ジャップが我が国にはかなわないとこを見せてやれ!
戦争を!一心不乱の大戦争を!」
国民「オーーーーーーー!」
この大統領の演説により日米戦が本格的に始まった。
まず、最初にアメリカは真珠湾の報復として日本の海田艦隊を第7任務部隊で攻撃することから始まった。
1951年3月5日珊瑚海アメリカの第7任務部隊が海田艦隊と接敵しようとしていた。
観測手「艦長!右舷に敵らしき艦隊を発見!」
艦長「距離はいくつだ!」
観測手「南緯10度!東経150度!距離1万5千!」
艦長「空母ヨークタウンに伝達!攻撃隊発艦始め!」
無線手「発艦始め送ります!」
ヨークタウン艦長「よし!攻撃隊発艦!」
ヨークタウンから攻撃隊が発艦し始めたころ、日本軍は
海田艦長「ん?なんだあれは?観測手見てくれ」
観測手「あれは…。敵艦隊です!」
海田艦長「なに!?距離は!?」
観測手「南緯8度!東経140度!距離1万8千!」
海田艦長「攻撃隊発艦始め!」
両者がほぼ同時に攻撃隊を発艦させた。
そして、米軍の攻撃隊が日本の空母に接近したその時
後部銃手「隊長!後方に敵機!」
隊長「とぼけるな!まだ、敵の防空圏内に入っていないだろ!」
三番機「ノー!日本の迎撃機だ!」
二番機「おい!三番機がやられたぞ!」
雷撃隊「こんなところまで戦闘機が飛べるわけが…」
隊長「雷撃隊回避しろ!」
雷撃隊「え?うわぁーーー!」
後部銃座「隊長ー!雷撃隊がー!」
隊長「なんてことだ…なんてことだ…」
日本軍パイロット「司令!敵機全機撃墜しました!」
無線手「司令、敵機全機撃墜です」
海田艦長「よし。攻撃隊はどうだ?」
無線手「攻撃隊、現在の状況を知らせよ」
攻撃隊隊長「現在目標に接近中、未だ敵との接近無し」
無線手「敵を発見次第攻撃せよ」
攻撃隊隊長「了解」
午前11時30分日本の攻撃隊がアメリカの第7任務部隊を発見した。
攻撃隊隊長「司令司令!敵艦隊発見!攻撃を開始する!」
無線手「司令!敵艦隊発見です!」
海田艦長「攻撃開始!」
米軍空母観測手「司令!右舷に敵大編隊発見!」
司令「何!直援隊を向かわせろ!」
直援隊「了解迎撃に向かう!」
司令「各艦対空戦闘準備!」
観測手「艦長!迎撃隊が!」
司令「何!各艦対空弾幕を張れ!」
観測手「艦長!左舷に魚雷多数!」
巡洋艦艦長「面舵一杯!」
巡洋艦観測手「ダメです!間に合いません!」
巡洋艦艦長「うわぁーーー!」
観測手「司令!巡洋艦が!」
司令「各艦損害報告!!」
観測手「敵機直上!急降下ー!」
司令「取舵一杯!」
観測手「ダメです間に合いません!着弾ー!」
整備士「格納庫被害甚大!燃料、爆弾に次々引火しています!」
機関整備士「こちら機関室!機関停止!」
無線手「司令!艦内被害甚大!航行不能!」
司令「もはやここまでか…。
総員に通達、総員退艦!
味方駆逐艦に救助せよと無線を送れ!」
無線手「もう残ってる艦がいません!」
司令「なんてことだ…、我が艦隊が壊滅…だと…」
無線手「司令!日本軍から無線が!」
司令「読んでくれ」
無線手「只今より、乗員の救助に向かう。と言っています」
司令「我々を助けるのか…」
無線手「どうしますか、司令」
司令「そんなの決まっているだろ!総員集合!救助が来るぞ!」
そして、午後1時15分日本軍が米兵の救助に来た。
無線手「司令!船です!おそらく日本軍かと」
司令「油断するな、集めさせて一気に殺す気かもしれん」
観測手「司令、前方に米兵を視認」
海田艦長「救助隊と救助艦を出せ!
使えるものは何でも使え!」
無線手・副艦長「私たちも救助に行ってもよろしいですか?」
海田艦長「よし、行ってこい」
そうして米兵を全員救助し終わったのは午後2時40分のことだった。
海田艦長「ようこそ、我が艦隊へ。私は司令官の海田と申します」
米軍艦長「私は、米軍の艦長だった…、トーマス・マルソンだ」
海田艦長「その点については大変申し訳なく思っています」
トーマス「一つ質問をいいかな?」
海田艦長「なんですか?」
トーマス「我々は敵のはずだ、なぜ我々を救助した」
海田艦長「私の考え…ですかね」
トーマス「考え?」
海田艦長「なるべく犠牲者は出したくはないのです。
たとえそれが敵だとしても…」
トーマス「なるほどな」
そして救助された米軍の兵士は日本の兵士と共に一度日本へ
帰国した。
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