(拓馬編)

メッセージ2 女友達 

        

 親しい女友達からのメールが届いた。


〈拓さん・・・まゆみだよ~(^o^)/お久しぶり!あのね、わたし彼氏出来たんだ。〉


すぐに彼女に返信する。


〈よかったね、いつまでも彼氏を大切にしてね!〉

〈私がいい加減に付き合ってるみたいな言い方じゃない〉


(そうゆう意味で言った訳ではないのが・・・)


〈もちろん大切にするから。私こう見えても尽くすタイプなんだよ・・〉

〈それは僕もよく認めるよ。今度の恋はうまくいくといいね!〉

〈あたりまえじゃない。そうゆう事だから、しばらくは拓さんと遊べないけどね、またいつかカラオケでも行こうね!〉


(それは当分無理そうじゃない?)そう思いながらも少し寂しさを感じた。


〈拓さんは彼女は出来たの?〉


ハートにズキンと来る台詞だ・・・


〈まゆみちゃんといつまでも遊んでいたから、なかなか彼女が出来ないのかもね!〉


ありきたりの皮肉った言葉を返す。


〈そうなの?でも今度こそ私なりの幸せを掴むから応援してよね!私がもし結婚式をする時には勿論きてくれるよね?〉


〈どうしようかな?〉 心で苦笑い・・・


〈駄目なの?拓さんに幸せを分けてあげたいと思ったのにな!それじゃ!拓さんまたね~(*^-^*)〉


 彼女はとても面白い子だ・・野球だとどんな球も跳ね返して盛り上げてくれる4番バッターといった所か。名残惜しいけどそろそろ選手交代の時期かもしれない。

もしも彼女が言ったように誰かに幸せを分けて貰えるなら、コップ一杯の幸せでもいいから貰いに行こうか?

まゆみのこれからの人生に幸せの風が吹くように・・・


遊び友達からのメールで、しばらく忘れかけていた自分の幸せを思い出した。それは春風を受け取ったようなあの人との再会・・・

もう一度あの春風のメッセージを追いかけて見よう!



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