サラリーマンの世界旅行記
muya
会社辞めて、旅に出ます。
三年間働き続けている会社はブラック企業である。休みも一年間に五回、有給なんて取っても出勤させられ、会社で休むことが絶対である。プライバシーがプライベートがどーのこーの等とは言えない。
休みてぇ…… というか、辞めてぇ。
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今日も休日出勤で有る。四時から、平日よりは空いている電車に乗る。休ませろ。
働いているのは小さなIT関連企業で課長である。細々としたIT関連の物を作る。
「……おはようございまーす……」
眠いんだよ休ませろよ疲れてんだよ、と心中で呟きながら日当たりの悪い壁際の机にある、ギーギーと音のする椅子に腰掛ける。珈琲のみてぇー。ネ〇カフェとは言わないから置いてくれ。
電源を入れてからパスワード入力画面になるまで二分もかかるパソコンで次に作る物のプログラムを組む。
すると、玄関が開き社長が入って来た。
「おはようございます! 」
僕らは一斉に立ち上がり挨拶をする。
社長は一人一人に話しかけ、大量の仕事を与える。僕も残業しても終わらない位の仕事を一日でやれと言われてしまった。
(無理だよんな量)
口には出さずにこなす。が、終わったのは翌日の5時だ。既に出勤している時間で有る。
いつまで続くんだ。こんな生活。夢に向かって頑張っているが流石にもう疲れた。
夢は世界旅行をすること。でも叶うわけが無い。しかし僕は気が付いた。
-夢を現実にしてしまうのはどうだ? -
何故突然そんなことを思いついたのか分からない。いつの間にか会社をやめていっそのこと旅に出ようとも考えていた。
お金を貯めるために副業もしてきた。おかげで三百万溜まった。何処かへ行けるだろう。
「決めた! 」
-会社を辞めて、旅に出よう-
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