first contact…

「ドンッ!」

「キャーッ‼」

「爆発するぞー‼逃げろー‼」


何があったんだろう。

コンビニから出た私は、目を疑った。


車が、燃えている。


辺りには煙が充満し、息をするのも苦しい。

早く、逃げなければ。

そう思い

足を踏み出したその時、


「ドーーーーーーーーーーーーン‼‼」


えっ。


体が宙に浮いている。

景色がスローモーションに見えた。


私、死ぬんだ。


そんなことが頭によぎり、瞳を閉じた。





……。

どれぐらい時間が経ったのだろう。

不思議と身体には痛みを感じない。

私、死んだのかな。死ぬってこんな感覚なんだ…。なんかふわふわする…。


「…大丈夫ですか?聞こえますか?」


…あれ?誰かの声がする。

私、生きてる…?

恐る恐る目を開いてみた。


「…えっ。」


あまりにも悲惨な光景が、私の目に飛び込んできた。

走り交う救急隊員。サイレンを鳴り響かせる消防車。


そして、頭から、足から、腕から…

身体中から血を流し、うめく人々。


「怖い。。。」


私の目には涙が浮かんでいた。

何が起こったのか、全く分からない。

ただひたすらに、


怖い。


…気がつくと、私は無我夢中で自宅へと走っていた。

嫌だ…怖い…嫌だ…。

足どりもおぼつかない中、私は恐怖から逃げたい一心で

ただひたすらに走っていた。



――家に着いた途端、私はその場に座り込んだ。

体中から冷や汗が吹き出し、指先は震えていた。


「はぁ…はぁ…」

呼吸をすることに集中していたら、私はいつの間にか意識を手放していた。




…。

どれくらい、経っただろう。

どうやら眠ってしまっていたらしい。

外はもう、明るくなっていた。


「なんで私こんなところで寝てたんだろう…

…あ!もうこんな時間!学校に行かなきゃ。」


私は学校へ駆け出した。

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