俺は彼女にメスにされたい

作者 宮崎笑子

82

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★★★ Excellent!!!

面白くて一気読みしました。
ライトな一人称でサクサク読めて、あっという間に本編読破。そして後日談的な番外編も。

タイトルがタイトルだし、がっつりラブでコメなんだろうと思っていたら、私が惹かれたのはラブよりもコメよりもキャラ達が抱えるコンプレックスだとか負の感情とかでした。
誰しもが少なからず別の誰かに対する妬み嫉みみたいなものはあって、けれどそれは憧れと表裏一体で。
でもそれは、隣の芝生は青いって奴なんだよなとしみじみ思わされたお話でした。

てかまああれです。
面白いのでとにかく読もうぜ!(語彙力が足りませんでした)

★★★ Excellent!!!

正確には当初、これはタイトルではなくてキャッチコピーでしたが、

「俺は彼女にメスにされたい」

このタイトルと序盤読んだだけでも受けたショックはすさまじく、思わず、「これ、ヤバいっすよ、衝撃的っすよ」(意訳)とレビューしたところ、作者様から「へ?どこが?」(意訳)と、返され、今度はすさまじいカルチャーショックに襲われたのです。
年齢差、性差、感性差、どこに差があるのか、恐らく全部なのでしょうが、この時点で、「恐れ入りました。私は作者にメスにされたい。」となってしまいました。
(逆に、なんでこれが衝撃的と思ったの?と疑問の方(が多そう…)は、作者様の近況ノートにやり取りが残っていると思いますので……。)

物語は、小さいころ仲良かった幼馴染が成長して男女を意識するようになってと、ここまでは、よくあるお話。
ところが、なぜか主人公の今の心境は「もっと罵ってください!」。
ヒロイン(カッコいい)を大好きな主人公(かわいい)は、彼女を勝ち取る気は毛頭なく、しかし、なにより無視されるのが怖く、道端のゴミ、虫の死骸、捨てられたアイスの包み紙…、それと同等でいいから視線が欲しいと願っているのです。

普通のラブコメならここから大逆転、隠されていた能力が目覚めてとか、
幸運の女神が舞い降りてとか、展開するのでしょうが、なにしろ彼の望みは「彼女にメスにされたい」…。

タイトルが少しでも気になったなら必読だと、お勧めします!