暴走

 そこは異変に包まれていた。

「おいおい。何が起きたっていうんだ。」

 ラグランが問う。

 街中がおかしい。車、バス、あらゆる事故が大発生している。

 火事が起きている場所もある。消防車やパトカーが緊急出動している。


 そこで、ラグランの車にも異変が起きた。車は自動操縦だが、思うように動いてくれない。事故を起こしそうだと判断したラグランは、即座に自動操縦からマニュアルに切り替えた。

「ほんと・・・街中大混乱だわ・・・。なにがあったの・・・?」

 そうだね、と後部座席に乗っているモイとルーンが言い合う。

「暴走・・・まさか、ミルちゃん!」

「ミルがどうかしたのか。モイ。」

 ラグランはふと気づいた。

「コンピュータの暴走か!?」

「そうよ。とにかくラグランのお父さんのお家へ!」

「わかった・・・!」

 事故車両を避けながら、ラグランは車を走らせた。

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