あのアンドロイドは……
モイがアンドロイドのアクセルについて、タブレットモニタを見ながら話し始めた。
「この子は普段は執事用のアンドロイドよ。まあ、これは依頼の時点でラグランもルーンも知ってたことよね。」
「ああ。だが、なぜそれが戦闘用アンドロイドに……?」
ラグランが問いかける。
「それについてのデータは調べられなかったけど……、予想できることは、そのアクセル君が行方不明になった時に誰かに連れ去られて改造された……ってところかしら。」
それを聞いたミルは両手に口を当てながら悲しげな表情で、
「かわいそうです……。」
涙ながらに答えたのだった。
「ミルちゃん……。」
ルーンがミルの肩を抱き寄せながら慰める。
「一体誰がそんなことを。」
モイに訊くルーン。
「あんなことができるのは相当の設備と資金が必要よ。お金持ちの道楽かしら。」
そこへラグランが口を挟む。
「金持ちの道楽……ね。」
「ラグラン、何か知ってるのね。」
真剣な面持ちで、ラグランを見つめる三人。
「ああ、あいつを作ったのは俺の親父だ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます