郵便受け

 大学生のとき、アパートでひとり暮らしをしていた。

 ある冬の深夜に、物音で目が覚めた。

 だれかが、もしくはなにかが、玄関の郵便受けを開けたり閉めたりしていた。

 しばらくすると止んだが、正体を確かめる勇気はなかった。

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