第79話 現段階の安倍政権の立ち位置

歴代最長内閣として安倍総理が話題になっていますが、高評価を受けるのは当然だと思います。

福島原発事故で露見した国の危機管理安全保障体制の再生という観点から陸上自衛隊を解散的に縮写し、海上保安庁、海上自衛隊、航空自衛隊、警察等々を増員増強する制度改革を行い危機管理や安全保障体制を再構築することを提案し続けていますが、この段階では憲法改正の必要性はなかった筈です。


憲法改正議論が必要になるのは、次の段階で海と空の防衛網が破られた、いよいよ国内戦本土決戦に至った場合に国民に求められる責務を明確にし憲法改正を行うというシナリオになると思います。


現段階は安倍総理が選んだ選択は、安保法制を成立させ、日米関係以外との諸外国との連携を強めて日本周辺のパワーバランスを維持するという状況だと分析できます。

利権が集中する自民党長期政権だと批判する輩もいるようですが、飛んでもないことです。小沢某など米中露との等距離外交を主張しているようですが、日本に、そのような力がある筈はありません。米国との日米安全保障条約を基本にして価値観を共有する西欧諸国との連携を深めるしか東アジアの安定は図れません。

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