第51話福島原発事故は戦後、最悪の不祥事

防衛不祥事という言葉を入力して検索すると、日本社会に大きな衝撃を与えた事件が検索出来ます。中でも、私が関心を持つのは、 1968年7月に神奈川県横須賀市の少年工科学校で起きた渡河訓練中の事故により陸上自衛隊生徒(1等陸士)13名が殉職です。時期もベトナム戦争末期とは言え、国連軍と北ベトナム軍が激戦を続けている時期です。

この事件は、その後の生徒という集団の募集や処遇にも大きな影響を与えた筈です。

その後の陸上自衛隊全体に大きな歪みを残した事件だったかも知れません。そして今も福島原発事故以降、急激に悪化した日本を取り巻く東アジアの軍事情勢に対応するために制度改革を行えない陸上自衛隊にも繋がっているかも知れません。

もちろん10年ほど前に、陸上自衛隊を3等陸佐で退職した者であり、今の状況は分からない。ただネットでの書き込みから判断すると、適材適所、海上自衛隊や航空自衛隊、海上保安庁や警察等々への配置変えを行う場合には、意識調査を行いつつ急ぐ必要があると思う。


さらに東電関係者の一審での裁判は終わりましたが、今後は東電関係者だけでなく、福島原発事故前の政府内の原発事故が起きた場合の対応など議事録や個人の意見や認識などについても裁判等々を通じて公表して頂きたい。すでに世界ではスリマイル原発事故やチェルノブイリ原発事故、更に国内でも柏崎原発ではあわや大惨事の事故に繋がり兼ねない事態が発生していたのです。

原発事故から10年目を迎えようとする時点で、原発事故だけでなく、尖閣諸島問題やヤマト台など領土領海問題などが問題化しつつあり、危機から目を反らそうとする集団が政府や防衛省自衛隊内でも、力を取り戻しつつあるようにも感ずる。

福島原発事故を戦後最悪の防衛不祥事と位置付けることは矮小化した表現でした。戦後、最悪の国家的不祥事と位置付けた方が正確な表現です。同時に、戦後、最初の国家的不祥事だったと位置付けることができると思う。

福島原発事故以降の陸上自衛隊の組織維持のためとしか思えない迷走は戦後、最悪、長期に続く防衛不祥事であり、今も、続いていると表記できると思います。これも憲法改正議論と無関係ではありません。


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