第8話

体育が終わって家に帰って、すぐに勉強を始めて、バイト行って、また勉強して。

なんだか今日はバタバタしてるな。なんて思いながら眠りについた。


次の日


今日は英語と現文の授業を受けて、昼休みは人が少ない図書館で勉強をして、みんなが授業の時にお昼ご飯を食べた。


テストの時間になって、私ともう一人の男の子の生徒2人。

安藤先生の合図でテストが始まる。


あぁ難しい。わからないなぁ。まぁもうほとんど書いたし終わりでいいかな。


「安藤先生、もうできたので終わりにしてもいいですか?」

そう私が言うと

「うん。いいよ。お疲れ様!じゃあ気をつけて帰れよ。」

「はーい。ありがとうございました。」


そう言い残して教室を出た。


そういえば安藤先生って「気をつけて帰れよ」って毎回言ってくれるな。

こないだのことといい、安藤先生は本当に優しい先生なのかな。


今日はバスで登校したため、学校から歩いてバス停まで向かう。

学校の前の道を歩きながらさっきまでテストをしていた教室に目を向けると

安藤先生が外を眺めていた。目が合った気がして、私は思い切って手を振った。

すると安藤先生は笑いながら手を振り返してくれた。

いや、遠いから笑ったのかハッキリはわからなかった。

でもあの時、安藤先生は笑っていたと思う。


それからなの。きっと。

あのテストの時から、私は安藤先生と仲良くなった。

きっと、もうその時は安藤先生が好きだった。

一目ぼれとは違うのかもしれない。

でもほとんど関わりがなかったのに、あの笑顔と優しい言葉に惚れた。

もう好きだった。


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