第1話
だいぶ暖かくなってきた4月。
私は高校3年生となり、初めての登校日。
今日は始業式と新任式。
体育館2階に全校生が集まり、いつもは広い体育館が人で溢れる。
対人恐怖症で集団恐怖症の私にとっては最悪な状況だ。
そんな時、周りから笑い声が聞こえる。
「あぁ、私のこと見て笑っているんだろうな。何を言われているんだろう。」
高校に入学してからの悪い癖だ。
入学当時、人見知りが炸裂してみんなの輪に入っていけなかった。
そんな私の友達はスマホだった。
お昼休みも1人スマホで動画を見ながら過ごしていた。
ある日、動画を見ていたらあまりに面白くて声を出して笑ってしまった。
そのことでみんなから「気持ち悪い」と言われるようになった。
それからというもの毎日のように私の根も葉もない噂が独り歩きするようになり様々な人に笑い者にされた。
それからというもの私は人の笑い声を聞くと自分のことを言われて笑われているような気持ちになる。
初日から最悪なスタートだった。
始業式の内容も新任式の内容もまったく頭に入ってこない。
そんな中、3年目の初日を終えた。
唯一の親友、絵里は体調不良なのか欠席していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます