第7話 ほとんど因縁! 降伏勧告状(レケリミエント)
スペインのコンキスタドールはどのようにインディオと戦争をしていたのでしょうか。
コンキスタドールたちの残虐行為を耳にしたスペイン王室は、さすがに気まずくなったのか、戦争のための正しい(?)手続きを作ります。
まず、1512年にブルゴス会議を開き、ブルゴス法を作ります。この法律によって、対インディオ戦争の正しい手続きが決まります。それは以下のような手順で行われました。
まず戦争前に降伏を呼びかけること。
次には、スペインの法律学者ルビオスが編纂した『レケリミエント』と呼ばれる降伏勧告状を読み上げること。
その内容は、聖書に従って世界の創造を説き、キリストが全ての人の上に聖ペテロを置いて、世界の支配者であるローマ法王が全てのインディオをスペイン国王に与えた経緯を述べたものです。
で、これをどうやって、インディオに伝えたか?
村の外れで読み上げるだけ。
夜でも昼でもお構いなし。
しかもカスティリーヤ語(今のスペイン語)で。
一応しばらく待つことにはなっている。
そんだけ。
後は殺し放題、掠奪し放題。
冗談みたいでしょ? でも本当の話です。
こうやってスペイン領はどんどん広まっていきました。
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