第18話
先程も書いた、以前住んでいた場所のお話です。
引っ越しの前後に初めてここの本来の地名を知り
ました。それまでも近くにある小祠の名前に因む
地名(それでも、一度似たものに変わったりしま
したが)ではあったものの古来からの地名の方は
知りませんでした。そもそも、ここへ母の一家が
越して来た時、学校の先生等は地名を聞いても御
存じないという新開地で、戦後昭和天皇が巡幸さ
れた折にも道に、砂を敷いてお車を走らせたとい
う未舗装の道路があるような場所です。その後、
すぐに、国道2号線となりましたが、今はまた旧
2号線となっています。
本当の地名は、神楽田といったそうですが、それ
を知っても「ふうーん…」という感じでした。
でも、後から知り合いの保険会社の人に、「この
辺の水はきれいで美味しいでしょう。それはね昔
この辺りがお墓だった為ですよ。その後は田んぼ
になってね」と聞きました。そういわれてみると
すぐ向かいに、今は小さいですが神様が祀られて
いることに気が付きました。成る程、このお宮の
為の神田があったんで神楽田か、じゃあ相当広い
エリアだったんだろうなと。後で道が広がる以前
の神社の写真を持っている方から写真を分けても
らいましたが、随分広い境内です。
そこで、ふと気付いた事があります。
なぜお墓だった所に田んぼが?と。
今もって分かりませんが、土地の古老は皆、ここ
の神様は非礼を特に許さない荒神様で、気を付け
なくてはいけないよと忠告してました。知らずに
毎日、カルシウムも頂いていたのかなと…。
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