憎悪

反芻

意識の覚醒。

曖昧な視界。

憎悪、復讐。


誰だお前は、群青の鉄人形。


僕はお前を知っている。


お前は誰だ?


僕はお前を覚えている。


手を伸ばした、勝手に行ってしまった。


絶望。


そうだ、僕は誰だ?


わからない。


君は?お前は?貴様は?


わからない、識別不明。


腕をのばす、両手で大地を握る


復讐によく似た山吹色の照り返しが脳を焼く。


傍に立つ、霞んだ白銀の騎士を見上げる。


その頭部は既に失われている、まるで御伽噺に出てくる、デュラハンのようだ。


思い出した。


群青の人形、三号機。


許さない。


お前なら、僕を−−−−−−


さあ。


復讐だ。

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