　ついさっき読み終わった作品。

　最近増えてきたラノベ作家ものの作品。『脳コメ』で有名な春日部タケルさん作。

　序盤はコメディー中心。これもこれで勢いで楽しめるだろうけど、これだけだと物語内にも出て来る「凡庸な作品」でしかない。

　しかし、中盤以降の劇的な面白さの加速が凄まじかったです。

　編集者として成り立てでいきなり二人の女性ラノベ作家の担当をすることになった主人公の、過去。これはラノベ作家を目指すものとして、自分が同じ状況になったらと考えると切なくなります。

　あとは、後半で、自分が出した本ではキャラに言わせることが出来なかった言葉を代わりに紡いでくれる喜び。自分が残したものは確かに誰かに受け継がれていたんです。

　なんというか、胸が熱くなりました。

　ヒロインは天花が可愛い。素直に可愛い。イラストビジュアルもさることながら、天真爛漫っぷりや後半の反応は最高。

　そして、もう一人の雄鳥（おんどり）ひよこ。ラストはかなり気になる感じで彼女で締められています。

　一人称か三人称か。それだけで大分変わることもあるのかもしれません。

　ひょっとしたら、普段とは逆の視点で書いたら面白くなるのかもなんて期待も持てますよ。

　さて、ラノベ作家もの繋がりということで、次は『ラノベのプロ』シリーズを書こうかな。

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