刻該骸の物探し
@Chaikey
#0
七月十五日(水) 晴れだと思えば晴れ
私、
とは言っても私も私であるため、特別彼を否定できる訳ではない。よってこれが最初で最後の日記になるかもしれないが、───それが私らしさなのかもしれない。
本題だ。
先述した通り、今日は依頼人がやってきた。そう、今日『は』である。一ヶ月とは行かないものの、三週間と二日ぶりの依頼であった。皆承知のことであるが私の本業は探偵などではないため、三週間依頼が無くても三ヶ月依頼が無くても三年依頼が無くても生活に問題はないのだ。実際私が今までに解決した事態はそう多くはない。しかし、いくら不必要なことではあっても、自分の趣味には責任を持たねばなるまい。そして、私は誠意を持って依頼人に接するべきであろう。私は少し気合を入れて久しぶりの依頼人へと臨んだ。
齢九歳の、依頼人へと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます